お金のはなし
キューバで流通するお金には2種類ある
外国人が主に使用するCUCという単位のお金と
現地の人たちが主に使用するCUP (CUban Peso) というお金だ
建物が印刷されているのがCUCで
人物が印刷されているのがCUP
これでざっくり100円くらい
基本1CUC=1ドルのはずらしいのだけど
キューバとアメリカ間は歴史的にほんとに色々あって
手数料だなんだと取られて
実際のレートは85%前後
カフェでコーヒー頼むと1-1.5CUC=100-150円くらいで
こういうとこでコーヒー頼むと2.00CUP=10円!くらい
ドルからもユーロからも、もちろん日本円からも両替できるけど
ユーロとCUCの換算レートがいいので
日本でユーロに替えたものをキューバでCUCに両替するのが1番良さそうだった
ちなみに訪問時は1ユーロ=1.187CUC程度
CUCとCUPの関係については
1CUC=24CUPという換算レート
公的な職業に従事している人たちは
医師だろうが銀行の窓口のお姉さんだろうが警察官だろうが教師だろうが、仕事によらずほとんど1200-1500CUPくらいの月収なのだそうだ
ということはだいたい月収60CUC
ちなみに観光業については
民泊(という名のゲストハウス)の相場がold Havana で大体一晩25CUC
これに朝食が含まれていると
別で5CUCとられたりする
またタクシーにしても宿にしても
誰かに声をかけられて
『いいところ知ってるよ、紹介してあげるよ』
と言われて連れていかれた場合は5CUCのマージンが上乗せされるのが普通なので
1番良いのは誰にも紹介してもらわずに自分でタクシーつかまえるなり宿に突撃するなりすることなんだそうだ
観光タクシー花盛り
オープンカーの観光タクシーが15CUC前後
ということで、観光業に従事すると1ヶ月の月収くらいはあっという間に稼げる
従って公的な職業の中でもバックマージンがもらいにくい仕事、特に教師なんかは仕事を辞めて観光業に従事する人があとを絶たない
キューバは教育も医療も完全に無料で1面ではとても素晴らしいんだけれども
その裏で医師も教師も、正直やってらんないな、という程度の月給しか手にできず
結果、そのような職業の人たちが仕事を離れることで教育や医療の質の低下は、今後おそらく避けられない
そのため国の将来を心配している人も多い
更に、無料で高等教育を受けても
研究者として生きていこうとすると
やはりとても割りに合わないお給料になるし
こちらも観光業にジョブチェンジする人があとを絶たないそうで
将来的に国力の低下は免れないんだろうなと感じた
ちなみにどれだけ真面目に働こうがもらえる月収は同じなので
例えば銀行の窓口のお姉さんなんかはいかに時間を潰すか、ということしか考えてなくて
ほんっとうに仕事しないし
窓口はいつも長蛇の列
海外と取引したりしてる民間企業とかは入金にめちゃくちゃ時間かかるので
ほんとうに困るらしい